よくあるご質問
子どもの矯正に関する質問
状態や程度によって異なりますが、次のようなさまざまな影響が考えられます。
1) 虫歯や歯周病の原因になる
歯並びが悪いと、歯ブラシが届かない部分や磨きにくい部分が生じ、虫歯や歯肉の病気にかかりやすくなります。
2) 咀嚼能率の低下や劣化
歯が正しく咬み合っていないと食物をしっかり咬むことができないため、胃や腸の負担が大きくなり、全身の健康のためによくありません。
3) 発音への影響
出っ歯や受け口などの場合、隙間から空気が漏れるなどして、正しくはっきりと発音しづらいことがあります。
4) 顎の骨の成長に影響
成長期のお子さんの場合、悪い歯並びのまま放っておくと、顎の発育に異常が生じる場合があります。特に、顎関節の成長発育に悪影響を及ぼします。
5) 心理的な負担
見た目や発音などにコンプレックスを持ってしまい、人前で上手く話せなくなったり、口を隠さないと笑えなくなったりと、様々な心理的負担になるケースがあります。
歯並びが悪くなった原因や状態は個人個人で全く異なるので、治療の開始時間は一定ではありません。たとえば、上下の顎の骨が大きくズレているような受け口や出っ歯は、乳歯の時期からの治療がベストな場合があります。顎の成長発育をコントロールできる時期は限られているので、気づいた時点でなるべく早くご相談ください。
治療にかかる期間や費用は、状態や年齢、難易度などによって異なります。症例によっては、1年程度で矯正できるケースがありますが、凹凸の程度が重度であるなど、状態によっては2~3年を要する場合があります。そしてその後、後戻りしないように保定する期間も必要です。
また、成長発育に関連する治療(受け口や出っ歯など)の場合は、顎の成長をコントロールし、よりよい顔貌や咬み合わせを得るために、7~8年を要するケースもありますので、じっくりと気長に取り組むことが大切です。
もちろん、ずっと装置をつけたままというわけではなく、途中で治療を休んで経過観察を行う時期もあります。
装置を装着してからは、通常、1期治療は2か月に1回、2期治療では毎月1回のペースです。予約日、予約時間を守って通っていただくことが、治療をスムーズに短期間で進めることに繋がりますので、忘れずにご来院ください。
装置を装着後、2~3日は歯が浮いたような感覚があり、物を食べて噛んだときに、多少の痛みや違和感を感じる方もいらっしゃいます。そういう場合のために鎮痛剤を処方していますし、4~5日くらいで慣れ、その後はほとんど日常生活に影響ありません。
ただし、固い食べ物や粘着性のあるガムやキャラメルなどは、装置を壊しやすいので避けていただいた方が良いでしょう。
複雑な矯正装置には歯垢(しこう)が溜まりやすいので、歯の清掃を怠ると虫歯や歯ぐきの病気の原因になります。通常の歯磨きによって装置が壊れることはありませんので、教わった方法で、今まで以上に丁寧に磨くように心がけてください。
ほとんどすべての楽器は続けることが可能です。相撲やラグビーのように激しくぶつかり合うスポーツは、口の中を傷つける可能性があるため注意が必要ですが、そういったもの以外は差し支えありません。また、必要な時にはマウスピースを作製しますので、ご相談ください。
転居先付近の矯正を専門とする歯科医師、あるいは大学病院の矯正科をご紹介します。海外へ赴任される場合なども同様に、治療が継続できるように配慮します。なお、歯の模型、X線写真、治療の記録といった資料や紹介状をご用意してお渡しする関係上、早めにご連絡いただけると幸いです。
また、これまでの治療にかかった料金は、清算し残額を返金いたします。
大人の矯正に関する質問
「矯正治療は子どもの頃にしかできない」と思われがちですが、基本的には大人になってからも可能です。年齢による制限はほとんどないといえるでしょう。
当院では、歯と同じ色をした目立ちにくい透明な装置など、患者さん一人ひとりに合った装置をご提案しています。治療中の見た目が気になる方は、ぜひカウンセリングの際にご相談ください。
長い期間がかかる治療ですので、妊娠など大きくライフスタイルが変わることもあると思います。妊婦さんの場合、レントゲン写真を撮ることは避けておりますが、矯正治療自体は問題ありません。
医療費控除が適用されます。成人の方の場合は、矯正治療の先生から診断書を書いてもらい、領収書と共に確定申告書に添付するとより確実です。
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について
- 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2週間で慣れることが多いです。
- 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
- 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けることが重要です。
また、歯が動くと隠れていた虫歯が見えるようになることもあります。 - 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきが痩せて下がることがあります。
- ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
- ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
- 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
- 治療中に「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
- 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
- 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行う可能性があります。
- 矯正装置を誤飲する可能性があります。
- 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
- 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
- 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)や虫歯の治療(修復物)などをやり直す可能性があります。
- 顎の成長発育により咬み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
- 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。
加齢や歯周病等により歯を支えている骨が痩せると咬み合わせや歯並びが変化することがあります。 その場合、再治療等が必要になることがあります。
- 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。